はじめに
「プログラマが知るべき 97 のこと」の「18. 学び続ける姿勢」を読んで考えたことについて書きたいと思います。
「学び続ける」ことは大切なことだと思っているし、勉強することも割と好きな方なのですが、「学び続ける」ためにどんなことをしたら良いのかと改めて聞かれると「本を読むとか?」ぐらいの回答しか今までできていませんでした。今回この章を読んで、書いてあることもまとめながら自分の考えを書いていこうと思います。
「学び続ける」という言葉を分解すると「学ぶ」と「続ける」に分けられます。つまり「学び続ける」には「学ぶ技術」と「続ける技術」が必要です。
学ぶためにどうすれば良いか
業務で必要な知識について深く調べる
インプットの先にはアウトプットがあり、インプットする際には必ずアウトプットを意識するべきです。
業務で使う知識というのはアウトプットが明確なので、業務で使う知識を一つ一つしっかり調べていくやり方はアウトプットを意識しながらインプットを行うことができ、効率よく知識を身に付けることができます。
「学ぶ」ことを目的とするのであれば、普段の業務でバグを修正したときやシステムに何か問題を発見したときには、ただ解決するだけでなくそのバグや問題について深くまで調べて理解するようにするべきです。
ただこの方法には欠点もあって、業務で必要な知識を調べるというやり方だと、自分の認識の中にある分野については効率よく学ぶことができますが、認識の外にあるものについてはそもそも調べようと思えないので、学びを広げていくことができません。
認識外のものを学ぶために
業務に直結する知識を効率的に学びつつも、自分の知見を広げていくために認識外のものも学ぶための仕組みを作るべきです。そしてこういったときには、「信用できる人を決めてその人の発信内容を追う」というやり方が個人的には良いかなと思っています。
たとえば私であれば、『エンジニアリング組織論への招待』の著者、広木大地さんの発信内容を追うようにしています。エンジニア組織を率いていく上でとても示唆深いことを発信されており、また実績も凄まじい方なので勉強させていただいています。
それ以外のやり方だと、雑誌を購読するというやり方も良さそうです。人や媒体を決めて定期的にウォッチすることで自分の認識の外にあったものについても意識的に学ぶことができます。
続けるためにどうすれば良いか
楽しみながら自分にあった方法で行う
いくら効率良く学んでいくスキルを身に付けても、それを継続していなければ学びの総量はそれほど増えていきます。継続することは何よりも大切なことだと思っています。
学ぶことが好きで好きでたまらないという人は勝手に続けられますが、私を含め大体の人間は工夫をしないと継続できないと思います。
そして継続するために一番大切なことは無理をしないこと、楽しみながら自分にあった方法で学ぶことが大切だと考えます。
学び方は色々あります。本を読むのも人と会うのも結局は手段の話で、「本を読むこと = 良いこと」「人と会うこと = 良いこと」ではありません。
人と会うのが苦手なら本を読めば良いし、活字を読むのが苦手であれば動画教材で学ぶなど、自分にあったやり方で楽しみながら学んでいくと続けやすいです。
強制的に環境を変える
また若干ストレッチな方法ですが、「強制的に学べる環境に身を置く」というのも効果的です。
人が変わるためには環境を変えるべきということを述べている、大前研一さんの有名な言葉もあります。
人間が変わる方法は三つしかない。
一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える。この三つの要素でしか人間は変らない。もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。
大前研一(著)『時間とムダの科学』プレジデント社(2005)
自分より優秀で経験もある人と一緒に仕事をするような環境に身を置くことで嫌でも多くのことを学べます。
終わりに
学び続ける技術について書いてみました。自分でも書いていてできていないことが多々あるので気を引き締めないといけないなと思えました。
自身の頭の整理のために書いているものですが、誰かの参考になれば幸いです。