KaQiita

新米 Web エンジニアが適当なことを書いてます。温かく見守ってやってください。

100 個の中からベストな選択肢を選ぶ〜秘書問題から得た意思決定の技術〜

はじめに

今年から社会人 3 年目となり、これまで以上にタフな意思決定を迫られる機会が少しずつ増えてきました。

自分なりには懸命に考えたつもりでも「本当にこれでいいのか」「もっと良い選択肢があるのではないか」と悩むことが最近多々あります。

そんな状況について少しヒントになりそうな話を見つけたので記事にしようと思います。

秘書問題

数学の問題で「秘書問題」という問題があります。

これは「優秀な秘書を雇いたいと思い求人を出したら 100 人の応募があった。この 100 人の中から 1 人だけを雇う。各候補者との面接が終わるごとに採用するかどうかを決めなくてはならない。決断の先延ばしはできないし撤回もできない。このときどういう戦略を取ると優秀な秘書を採用することができるか。」というものです。

この問題の答えは「最初の 37 人は全員不採用とし、38 人目以降に最初の 37 人の中の最も優秀な人より優秀な人が現れた瞬間に採用とする。」というものだそうです。

因みにこの 37 という数字は、全員の候補者の人数 100 をネイピア数 e (= 2.718...) で割った数です。

この答えはとても示唆深いなと思いました。

秘書問題の解釈

この問題から私が得た示唆は「考えられる選択肢の 1/3 強はしっかり検証する必要がある。逆に 1/3 強の検証をした上でのベスト解であればそれはかなりイケてる選択肢である。」というものです。

もちろん色々な前提条件がある問題なので過度な一般化は避けなければなりませんが、実際に同じような状況に立たされたときに、よく吟味せずに意思決定を急ぎ過ぎてしまう人や逆になかなか決められない人は結構多いのではないかと思います。

私の場合は意思決定を急ぎ過ぎてしまう傾向があるため、もっと取れる選択肢を洗い出して 1/3 強はしっかり検証しようと思いました。

実務での応用

前提状況が多い問題ですが、このような場面はよくあると思います。

例えば私の場合だと、グロースハック施策の検証はまさにこの問題の状況です。

色々な選択肢から AB テストなどを行い、AB テスト終了時には毎回「これでこの部分の検証を終えるのか、それとも別の仮説を立てて別パターンをまた試すのか」と考える必要があります。

今までは「検証した数値の跳ね返り方から大きな変化があればまだ続ける、ほとんど変化がなければ今後も変化は見込みにくいからやめる」というような出た結果の振り返りのみの視点でしか意思決定できていませんでしたが、この秘書問題から「洗い出した選択肢からどれくらい試したのか」という新たな視点を得られました。

終わりに

今回の話は「Think Clearly」という本から刺激を受けて書いてみました。「数学の力を借りて意思決定の技術を高めていく」というのはとても面白そうなので今後も続けていこうと思います。