KaQiita

新米社会人が適当なことを書いてます。温かく見守ってやってください。

新卒エンジニアの研修を担当したことで身に付けた 1 on 1 でのメンタリング技術

はじめに

4 月は今年入社した 2019 年新卒エンジニアの研修を担当しました。

今回の研修で、研修を行う立場であった私の方がかなり学びを得られたので、(まだ研修は GW 明けからも続くのですが)その学びをまとめておこうと思います。

タイトルの通り、「1 on 1 でのメンタリング技術」についてのまとめになります。

研修の形式

簡単に研修の形式の説明をします。

研修は、RubyRails についての課題を研修生に取り組んでもらい、週に 2 回の対面レビューで、課題についての理解度を確認するというものです。

課題がただ解けていれば OK ではなく、「ちゃんと理解してコードを書いているか」「これがベストな書き方で他の書き方はないのか」「他の書き方があるならなぜこの書き方をしたのか」をかなりしっかり見ます。

その際の対面レビューで、レビューされる研修生側はもちろん大変ですが、レビューするメンター側もとても大変で、最初は全く上手くできませんでしたが、シニアメンターの先輩にレビューのレビューをしてもらいながら何度か繰り返すことで、少しずつ上手くできるようになってきました。

今回は研修で研修生の理解度を測るレビューで得た学びを元にした話ですが、一般的な 1 on 1 でのメンタリングにも適用できると思っています。

そこで話題を少し抽象化させて、「1 on 1 でのメンタリング技術」としています。

メンターが 1 on 1 で意識すべきたった 1 つのこと

メンター側が意識すべきことは、たった 1 つのことに集約されるかと思います。

それは「メンティーの学びを最大化させること」です。

そして「経験学習」の考え方では、人は主に自身の経験から学びます。

bizhint.jp

リンク先の記事によると、「人はおよそ70%を経験から学び、20%は観察学習や他者からのアドバイスによって学び、残りの10%は研修や書籍などから学ぶ」そうです。

つまり、「メンティーの学びを最大化させる」ためにはアドバイスするより、各課題についてメンティーによく考えてもらい、その経験をメンティー自身に語ってもらい、「そこから得られた学びは何か?」を引き出してあげた方が、より大きな学びになります。

1on1 では頑張ってアドバイスしても、相手はそれほど学べません。

これに気付いていなかった最初のうちは、レビューでかなり自分の考えを喋ってしまっていました。

経験から学びを引き出す具体例

このことに気付いてからは、少しずつレビューでの自分の発言が変わってきました。

冗長な書き方をしていたとき

冗長な書き方をしていたとき、最初は「こうやって考えてこのメソッド使えばもっと簡潔に書けるんじゃない?」と指摘してしまっており、メンティーから考える経験を奪ってしまっていました。

先述したことに気付いてからは、「そもそも今の目的って何だっけ?」「ということは今ここでは何ができれば良いのだろう?」「これができるメソッドってないかな?」と相手に考えてもらう問いを投げかけることが多くなりました。

変更に弱いコードを書いていたとき

変更に弱いコードを書いていたときも、以前は「こういう変更がきた時に対応できないからこうやって書き換えた方が良いんじゃない?」と自分の意見を話してしまっていましたが、「どういうことを考えてこう書いた?」「将来どういう変更がありそう?」「その変更が来たときどう対応する?」という問いの投げかけに話す内容を変えていきました。

このような問いの投げかけに変えることで、メンティーの方も「ここは効率的な書き方ではないかもしれないがこう書くことで可読性が上がると思う」や「こういう変更の場合はそれでは対応できない」など自分の意見をしっかり言ってくれるようになって、より多くのことを研修課題という経験から学んでくれているように感じました。

また、メンティーの方がその課題について多くの時間考えていて情報を持っている分、メンターの考えの方が誤っていることも多々あるので、そういう意味でもメンティー自身に考えてもらって語ってもらうのは重要だと思います。

学びを言語化してもらう

課題をある程度解き終わった段階で学びを言語化してもらいました。

具体的には、まずはメンティー自身に研修での学びを述べてもらって、その上でそれを深掘る形で「この課題を解く前と今で何が変わった?」「以前意識できていなかったけど今は意識できるようになったことはある?」「その学びは次のどんな機会で活かせそう?」などを聞くことで、学びを深めてもらうようにしました。

話を要約しない

また、もう一つ注意していたことがあります。

それは「メンティーの話を要約しない」ことです。

メンティーの話がはっきりしない場合は「もう少し詳しく話してみてください」と伝えるなどして、メンティーの言葉で語ってもらうようにしました。

つい「それってこういうこと?」と言ってしまいがちですが、話を要約してしまうと、メンティーがよく理解できていないのに「そうです」と答えてしまって考える機会を奪ってしまったり、メンターの主観が入ってしまって誤った方向に話が進んでしまったりする恐れがあるので、気を付けていました。

終わりに

以上、「1 on 1 でのメンタリング技術」について学んだこと・思ったことを書いてみました。

新卒研修では、どう見ても自分より優秀な後輩のメンターを務めることになってとても大変でしたが、おかげで多くのことを学べました。

GW 明けも頑張ろうと思います。

参考文献